青春18きっぷ 冬の旅Ⅱ

青春18きっぷ 冬の旅Ⅱ

(前回の続き)

 

山陰本線から伯備線、山陽線と乗り継ぎ岡山駅に着いたのは正午前。

 

桃太郎への挨拶の後、路面電車にて「令和の大改修」を終えた岡山城へ。

登城すると岡山城の歴史が物語風に紹介されていて時間を忘れて楽しむ。

 

夜は温泉に入れる宿にゆっくり泊まる。

 

翌日は前日と同じ黄色が鮮やかな115系に乗込み、

山陽線に別れを告げて伯備線を北へと進む。

 

車内に人が少なくなった頃を見計らって岡山駅で購入した駅弁を開く。

山間の風景を見ながら食べる駅弁は格別です。

 

そして乗り鉄撮り鉄色々あれど私は「乗り撮り鉄」。

カメラを持って運転席の後ろに向かうと先客が居る。

小学生のようです。

 

私が撮影をしていると興味津々で見ています。

「撮れた?」と聞くと「スマホだからいいのが撮れない」とのこと。

カメラは持っていないようですね。

 

途中、停車駅でホームに降り彼と二人でスマホ撮影。

スマホでもできる迫力ある「特急やくも」の動画の撮り方を伝えると、

私にぴったり並んで全く同じように撮影。

「おー、すげえ」と喜んでもらえました。

 

その代わりに鉄道についての知識を教えてもらう。

話している間に「あ!◯◯だ!来て」と私を後ろに誘う。

珍しい貨物列車のようで、よくわかっていない私も沢山撮りました。

 

途中からは私より年上らしい男性が仲間に加わり三人で鉄道談義。

って、私はそれほど詳しくないので二人の話を「へー」とひたすら感心して聞くばかりです。

 

この男性は元国鉄JR職員で姫路から来たとのこと。

少年との間で数字アルファベット混じりの専門用語が飛び交います。

 

年齢も違う三人が名乗りもせず、列車内でただ鉄道について語り合い、

カメラスマホを構える小さな旅

 

今年も動いたっきり中高年の私はあちらこちらに行きましたが、

その中でも印象深い旅となりました。

 

青春18きっぷ一人旅の少年は、この後は島根県宍道駅から木次線、そして福山へ帰るということで、米子駅で「じゃぁ元気で」とお別れ。

 

私は山陰本線をキハ47で帰路へと向かいました。

 

教室は今日が今年最終日です。

今年も本当にありがとうございました。

来年はさらに充実した教室にしていきますね。

 

みなさん良い年をお迎えください。

 

 

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