
若きボブ・ディランの映画「名もなき者」を観た。
私が高校生のとき、英語の教師が授業開始に少し遅れて教室に現れ言った。
「すまん、今日は二日酔いがひどくて授業ができそうにない」
教師はおもむろに教室の黒板に英文を書き始めた。
アメリカの伝統的なフォークソング
「朝日のあたる家」
彼はその曲を朗々と歌い終わると教室を出ていった。
私は唖然として見送るとともにこんな凄い歌があるのか、と思った。
この曲はボブ・ディランのファーストアルバムにも収められている。
私はボブ・ディランと同世代ではないけれど、ボブ・ディランのレコードを買い何度も聞いた。
今も休日の仕事部屋で流れている。
映画はボブ・ディランのデビューから"若者の代弁者"と祭り上げられていく様子、そして周りが求めるものと溢れる才能との違い、違和感に悩んでいく姿を映し出す。
「時代は変わる」ことに気が付かないのは誰だ。
いい映画だ。
音楽映画は大画面、音響の整った映画館で観ると最高です。
そしてサウンドトラックが「Amazon music UNLIMITED」で聴くことができる。
レコードからCDそしてストリーミングに変わっても私の部屋にはボブ・ディランが流れるのです。